この記事ではビットフライヤーでビットコインを買う場合の、「ビットコイン取引所」と「ビットコイン販売所」の違いをビットフライヤーの管理画面を例に簡単にご紹介します。

どちらでビットコインを売買する方がよりお得か、使い方利便性の違いなどを交えてご紹介します。

 

販売所と取引所の違いって?

 

ビットフライヤーにアカウントを作り入金を完了させて、いざビットコインを買ったみよう!と思ったとき、

ビットコインを購入する場所が「販売所」と「取引所」の二か所あることに気づき、戸惑ったことはありませんか?

 

この「販売所」と「取引所」簡単に説明すると

 

  • 販売所

ビットフライヤーが自社で保有している仮想通貨を販売する場所

 

  • 取引所

ビットフライヤーに登録しているユーザー同士が売買の取引をする場所

 

このような違いになります。

実際にビットコインを購入したいと考えた場合、ユーザー同士で取引をしても、ビットフライヤーから購入しても同じビットコインであることは違いないのですが、

システム上、購入方法や売買に関する手数料などが変わってくるので注意が必要です。

 

「販売所」と「取引所」手数料の違い

 

まずはその違いを手数料の面から確認していきましょう。

ビットフライヤーでは、取引所の手数料は下記の様に定められています。

※2018年3月時点

 

ビットコインを例に考えると、ビットコインを取引所で買おうとすると0.01%の手数料がかかり、販売所で買おうと思うと手数料は無料であると書いてあります。

 

手数料が無料なら、取引所で買うよりも販売所で購入した方が安くなると思いがちですが、じつはこれには大きな罠があるのです。

 

販売所は手数料無料だけどスプレッドがある

 

スプレッドという言葉を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、

スプレッドとはビットフライヤーで仮想通貨を売買する時に発生する、「購入価格と販売価格の差」のことを指します。

実際にビットフライヤーの「ビットコイン販売所」の画像を見てみましょう。

 

上記の画像の通り、ビットコインを売買しようと思ったときに18,350円の価格差がある訳です。

これが、「スプレッドが18,350円ある」という状態です。

 

スプレッドがあるとどうなるの?

 

スプレッドが大きいということは、売買するユーザーにとってはそれだけ損をするということです。

上記の画像を例にとって説明すると、

本来、750,000円程度の価格であるビットコインが、購入する場合には759,989円、販売する際には741,639円とスプレッドを乗せられ売買されているということなのです。

 

もっと単純に考えれば、

この時点で、販売所を使ってビットコインを1枚買い、すぐにそのビットコインを売ろうとすると、その時点で18,350円を損してしまうということです。

 

スプレッドとは本体の価格に取引所の手数料を上乗せしたものと考えていいでしょう。

 

ですから、手数料が無料と書かれていても、販売所で購入する際にはスプレッドというものが上乗せされているということ覚えておいて下さい。

このスプレッドはビットフライヤーの様に「ビットコイン販売所」と「ビットコイン取引所」がある仮想通貨取引所だけではなく、

GMOコインの様に「ビットコイン販売所」しかない仮想通貨取引所も同様にスプレッドが上乗せされています。

 

販売所と取引所ビットコインを購入するならどっちがお得?

 

販売所ではスプレッドが上乗せされ、取引所では手数料がかかる、それならどっちでビットコインを購入する方がお得なのかを見てみましょう。

上記の販売所画像でスプレッドを説明した同時期の時の取引所の価格を見てみましょう。

 

販売所では1BTCあたり759,989円で販売、741,639円で売却されていたビットコインですが、

上記の取引所の価格では、747,000前後で売買がされています。

 

この金額に、最大で0.01%の手数料がかかるのですが、

ビットコインを買う場合も売る場合も取引所で売買する方がお得なことがわかります

 

手数料以外に販売所と取引所の違いはあるの?

 

ビットコインを売買する際には、取引所で購入する方がお得であることを説明しましたが、

ではなぜビットフライヤーにはビットコイン販売所とビットコイン取引所があるのでしょうか。

 

購入方法による利便性の違い

 

先に説明した通り、販売所と取引所では購入方法が異なります。

販売所でビットコインを買いたい場合、表示されている金額で、欲しいビットコインの枚数を指定するだけで購入が可能ですが、

取引所ではビットフライヤーユーザー同士が入札式が価格を決定するので、確実に欲しい枚数だけビットコインが購入できるとは限りません。

 

とはいえ、ビットフライヤーの様な大手の仮想通貨取引所では売買希望者の数も多いので、よほど大きな金額(何億から何十億など)でない限り売買は可能です。

 

また、上記の取引所画像を例にとって考えた場合、

 

売りたい人の最安値・・・748,039円

買いたい人の最高値・・・746,431円

 

ですので

そこから大きく離れた価格でない場合はすぐに売買が成約する確率は非常に高いです。

逆に、上記の価格で取引されているときに、

 

800,000円で売りたい

700,000円で買いたい

 

とおもい、価格を入力してもなかなか売買の成約が決まれないことがあります。

この時、売買したい金額を決めることを指値というのですが、すぐにビットコインを買いたいと思ったときには、売りたい人の最安値と買いたい人の最高値の付近の金額を指定した方が良いでしょう。

 

指値を使ってビットコインの売買をするので慣れるまでは難しいかもしれませんが、

ある程度の使い方に慣れてくれば、

「いまはビットコインが下がってきてるから買いに低めの金額に指値を設定しよう」

「いまはビットコインが上がってきてるから売りに高めの金額に指値を設定しよう」

と言ったことができるようになり、

少額でも利益が上げられるようになってきます。

 

取引所と販売所の違いまとめ

 

取引所での売買は慣れるまではわかりづらいかもしれませんが、よほど大きな金額のビットコインを購入する場合を除き、販売所でビットコインを購入するよりお得です。

デモ画面を操作してみたり、少額から購入を試してみたりして、取引所の使い方を覚えましょう。

覚えてしまえば難しいことは何もありません。

 

また、ビットコインの価格は常に変動していますので、

ビットコインを購入しようと思って取引所で指値を入れたのに、みるみるうちに価格が上がっていって購入できないといった場合も焦る必要はありません。

常に価格が動いてることを意識し、安い値段で買って、高い値段で売れるように売買時にはゆとりをもって取引所の価格の動きを見ましょう。