仮想通貨取引所ではユーザーのアカウントのハッキングを防ぐため、二段階認証の設定が推奨されています。
二段階認証とはIDとパスワードでログインをするのに加え、外部の端末やアドレスを使用して、認証をする方法です。
大事なビットコインをハッキングや不正流出から守るため、登録を済ませた後には速やかに2段階認証の設定も行いましょう。
この記事では、ビットフライヤーの設定方法を例に、2段階認証の設定をご紹介致します。
2段階認証とは
2段階認証とは、IDとパスワードで認証をしたのち、さらにセキュリティー認証を行うことで、不正なログインを防止することができる方法です。
国内や海外で多く使われている2段階認証の方法としては、google認証システムが多いのですが、google認証システムを使った2段階認証では不正ログインはほぼ不可能とされています。
実際に、ビットコインを含む仮想通貨の不正流出は取引所のセキュリティ対策の不備や、二段階認証の未設定の場合などが多く、
2段階認証を行っている個人のアカウントがハッキングされ、不正アクセスされるという事案はとても少ないです。
※フィッシングサイトによるID・パスワードの流出などを除きます。フィッシングサイトに引っ掛からない為には仮想通貨取引所のURLはブックマークしておき、アクセスする際はID・パスワードを入力する前に必ずURLを確認しましょう。
ビットフライヤーの2段階認証
ビットフライヤーではいくつかの2段階認証の方法が用意されています。
これからビットコインを購入してみようと思っている方には、他の仮想通貨取引所でも使用されているgoogle認証システムを使用した方法がオススメです。
それぞれの2段階認証の設定方法やログインの方法を確認してみましょう。
まず、ビットフライヤーで2段階認証を設定しましょう。
まずは、管理画面の設定からセキュリティ設定を選択しましょう。
すると2段階認証の設定内容が表示されます。
上記画像はデモ画面の為表示されていませんが、ログインをの画面では「二段階認証の設定を変更する」のボタンが表示されますので、そちらをクリックしましょう。
最初の設定時には本人確認の為に登録アドレスに確認コードが送られてきます。
メールアドレスに届いた確認コードをコピーし、上記画像の赤枠内に入力して、「次へ」をクリックしましょう。
二段階認証設定画面では以下の確認コードの受け取り方法が選べます。
- 認証アプリを使う
- 携帯電話のSMSで受け取る
- メールで受け取る
認証アプリでの認証は他の仮想通貨取引所でも使用されている場合が多く、一度、認証用アプリをスマホなどにインストールして置けば他の取引所にアカウントを作成する際も2段階認証の設定の手間が省けるのでオススメです。
特に他の取引所を開設する予定がない場合などにはSMSでの認証も便利なので、自分の利用方法に合った設定を選びましょう。
ただし、メールアドレスで認証を行う場合のみ、認証アプリやSMSの二つに比べ若干セキュリティが低下しますので注意が必要です。
※認証アプリとSMSはスマホなどの端末で認証を行うので、端末を持ってる本人にしか認証ができない為、その分セキュリティは向上します。
いつ使用するかは
ログイン時
外部アドレスの登録時
日本円の出金時
上記の三つにもチェックを入れておきましょう。
都度、認証コードを求められるのは少し面倒な気もしますが、自分のお金を守るためにしっかりとセキュリティ対策を行っておくことをオススメします。
続いて認証アプリを選択した場合の、設定方法を確認していきましょう。
認証アプリでの設定を選択すると上記の画面に移動します。
認証アプリはいくつかあるのですが、google認証アプリが使いやすいのでオススメです。
googleの認証アプリは下記からダウンロードが可能です。
iPhoneの場合Google Authenticator
Androidの場合Google 認証システム
上記のアプリをインストール後、ビットフライヤー上で表示されたQRコードを読み込むかアカウントキーをアプリに登録することで、2段階認証用のアクセスコードが生成されます。
googleの認証用アプリの場合、アクセス用コードは30秒ごとに新しいコードが生成されますので、ログイン時には時間に余裕をもってアクセスコードを入力しましょう。
google認証を使用する際の注意点
ここまでgoogle認証アプリを使用した2段階認証の設定をご紹介致しましたが、次に二段階認証を設定後の注意点をご紹介致します。
スマホの故障時や紛失時にログインできなくなってしまうことがない様、必ず確認をしてください。
バックアップは必ずとる
google認証はアプリがインストールされた端末(スマホなど)を使用して、二段階認証を行うため、セキュリティ面では非常に優れています。
しかし、その反面、スマホの故障、紛失などでアプリが立ち上がらなくなってしまった場合、2段階認証を行えずアクセスできなくなってしまう場合があります。
そうならないためにもバックアップを必ずとっておきましょう。
google認証のバックアップ方法
ビットフライヤーで認証アプリでの設定を行う際に表示された、QRコードとアクセスキーがバックアップ用になるので、表示画面をキャプチャーしておくか、アクセスキーは必ずメモを取っておきましょう。
スマホが故障・紛失した場合、新しいスマホにgoogle認証のアプリをインストールし、再度、保存しておいたQRコード、またはアクセスキーを入力することで、再び2段階認証が行えるようになります。
QRコードやアクセスキーがわからなくなってしまうと、2段階認証の解除を行うために、取引所の本人確認作業を再度行う必要があるため、非常に手間と時間が掛かります。
使用してないスマホをサブ機にする
使っていないスマホ端末に、あらかじめ認証アプリをインストール、QRコードを読み込ませておきバックアップ用のサブ機として保管しておくのもオススメです。
頻繁にビットコインや仮想通貨を売買する可能性がある人にはこちらの方法もオススメです。
実際に私もこちらの方法で、機種変後、以前使用していたスマホを認証用のサブ機として保管しています。
ビットコインを売りたい!と思ったときスマホの故障で二段階認証が行えない場合や、普段持ち歩くスマホに認証コードを入れておきたくないといった場合にも有効です。
バックアップ用コードは厳重に保管
google認証が非常にセキュリティに優れているからといって、保管方法や扱い方を間違えればハッキングの危険は上がってしまいます。
バックアップ用コードは人に見られることがないように厳重に保管しましょう。
ビットフライヤーで設定時に表示されたQRコードとアクセスキーは可能であれば紙に印刷して、金庫等に保管するなどしてキャプチャー画像はインターネットにつないだパソコン上には保管しないようにしましょう。
画像として保管する場合もUSBなどの外部メモリーに保存して、こちらも金庫等に保管して置くことをオススメします。
2段階認証まとめ
どんなに優れたセキュリティシステムでも使い方を誤れば意味がありません。
google認証の2段階認証はほぼハッキングや不正アクセスは無理だとされていますが、
QRコードやアクセスキーの流出や、フィッシングサイトなどに引っ掛かってしまった場合などではそのセキュリティシステムが意味のない物になってしまいかねません。
- バックアップは必ずとる
- バックアップ用コードは厳重に保管する
上記を徹底して自分のビットコインを守りましょう。